社会的養護とは

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 社会的養護とは、保護者のいない児童や保護者に監護されることが適当でない児童を公的責任で社会的に養育し保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。親の放任、虐待、精神疾患、死別などさまざまな事情で保護者と暮らすことが難しい子ども達が社会的養護のもとで成長していきます。

 社会的養護には、児童福祉施設(乳児院や児童養護施設など)で養育する施設養護と、里親など家庭的な環境の中で養育する家庭的養護があります。また、自立援助ホーム(義務教育を終了した20歳未満の人で就職による社会的自立を目指して共同生活を行う)やファミリーホーム(5~6人の児童を養育者の住居で養育する)なども社会的養護のひとつです。   

 

社会的養護からの自立

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 社会的養護のもとで育った人は出身家庭の基盤がないかあるいは弱いために、社会的自立をしていく上で多くの困難が待ち受けていることがあります。また、自らの努力によって生活基盤を築いても、離職等をせざるを得ない状況になると、生活全体が成り立たなくなるという状況も生じてきます。